寄生獣(岩明均) – 第36話「悪魔の面影」の感想

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倉森の依頼主である田村玲子こと田宮良子と、直接会うことになった新一。呼び出された場所は、意外や意外、大学であった。寄生生物は人間の脳を食らうことしか考えおらず、普通であれば大学という場所には寄り付かない場所である。田宮良子は、大学の教授の講義を受ける。

この講義がなかなか面白い内容である。動物の利他行動と、その問題点。人間は利己(自分だけの利益をはかる)的なのか。利他(他人に利益となるようにはかる)的なのか考えてみるの面白いと思った。今であれば「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」や環境問題といったところである。あと、この講義の中で気になったことは、「あらゆる動物の肉体は、遺伝子の操り人形である」ということ。動物の肉体は、遺伝子の操り人形であっても、精神や心は遺伝子だけでは決まらないと考える。環境も含まれるのではないかと思った。

講義が終わり、新一と田宮良子が直接対面となる。新一と寄生生物ミギーは、私立探偵である倉森を差し向けたことを問い詰めるが、どうやらそうらしい。さらに広川との関係についても問いただす。しかし、政治家である広川とは、深く関わっておらず、詳細については何も知らないという。が、寄生生物も成長し、食い殺すよりも、人間たちとの共存を考えている。そのために仲間同士で協力していると、新一に伝える。だが、新一は納得できない。

このときの田宮良子の会話の中で、「人間と家畜は共存している。共存しているが対等ではなく、家畜から見れば、人間は一方的な家畜食いの化け物になる」というセリフがある。これはとても気になるセリフであった。確かにそう言えなくもない、視点を切り替えてみることで、見え方は変わってくる。人間も地球の生物全体と共存しなければならないということを謳っている。

第36話は、人間としていろいろと考えさせられる部分が多かった話である。

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