寄生獣(岩明均) – 第25話「波紋」の感想

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島田秀雄の暴走で、世の中に寄生生物(パラサイト)が警察にその存在を確認する。この事件は、ミギーと新一が島田秀雄と倒すことで解決するが、寄生生物は、司法解剖へ。

そして、世の中では、この事件が取り上げられ、政府(警察)が寄生生物の存在を隠しているために、真相がわからないことで、一部では、怪物が本当に存在すると信じるものが出始める。また被害妄想や人間不信に陥るものまで出る。未知の生命が地球上、特に日本で発見された場合に、人々がどのような行動に出るのか、またこれに対して政府・警察がどのように対処していくのか、その考察、描写が細かいと思った。

警察は、会議が行われ、寄生生物(パラサイト)の存在を世の中に公表しようという動きがある。公表と同時に寄生生物(パラサイト)を見分ける方法が、解剖・分析を指導した医師より伝えられる。この時、人間が、寄生生物(パラサイト)を解剖し、そこから得られた情報が細かい。ここの話を読むと、細胞学、生命工学(バイオテクノロジー)をもっと知りたくなってくる。また、寄生生物(パラサイト)について、作者の独創的な考えが面白い。

会議の結果、寄生生物(パラサイト)を世の中に公表かと思ったが、そうではなかった。世間的には、島田秀雄の起こした事件は、真相がわからないままで、わからないことが世間に対して恐怖感を与え、怪物の存在を信じるもの、信じないものに分かれる。それがいつしか定着していく。まるで伝承される文化のように。

これから新一たちの世界はどうなっていくのか。そんなことが疑問として生まれた第25話であった。

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